ニキビを悪化させる「恐怖の循環」
ファンデーションを使って、にきびが悪化するのは、なぜ?
それを説明しましょう。
下の図を見てください。(図のパーツをクリックすると、その説明文を表示します。。)
鉱物由来の油
一般的なファンデーションには、鉱物由来の油が含まれています。つまり、原油を精製して作った油が入っています。同様に、フェイスパウダーにも、鉱物系油分がふくまれていることが多々あります。
鉱物系油分は、肌には刺激となってしまいます。普通だったら、こんなものを肌には付けませんよね。
ちなみに、キラ化粧品のフェイスパウダーには、鉱物油は入っていません。その代わり、スクワラン(健康食品としても知られ、ヒトの皮脂にも1割程度含まれているスクワレンを安定化したもの)を使用しています。
紫外線吸収剤
ファンデーションやフェイスパウダーには、紫外線から肌を守るために、紫外線吸収剤が入っていることが良くあります。紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して、肌に無害な波長(色)に変換して放出する薬剤です。これが肌に刺激になることが知られています。
ちなみに、キラ化粧品のフェイスパウダーには、紫外線吸収剤は配合されていません。その代わり、肌に優しい紫外線散乱剤を配合しています。
強い洗顔料
鉱物油を使って化粧しているので、メイク落としにそれなりの洗顔力が求められます。洗顔剤がメイクだけに作用してくれればいいのですが、そんなにうまい話はありません。やっぱり、肌の表面を覆う角質にダメージを与えてしまいます。
ただ、最近は、オイルクレンジングがあるので、この害は少しは軽くなったかもしれませんね。
ゴシゴシ洗い
鉱物油を使って化粧しているので、化粧を落とす時に手に力を入れてこすってしまうことがあるかもしれません。これは、肌には非常によくありません。強い刺激となってしまいます。
角質が厚く
肌をこする力やら、薬剤やら、洗顔料やらは、すべて肌への刺激となってしまいます。そうすると、肌は体のバリアですので、体や顔を外の刺激から守るために、バリアを厚くすることで体は対応します。つまり、角質を厚くして、刺激に対抗しようとするのです。
ニキビに悩む人の中には、入念に洗顔しすぎるケースがあります。こすりすぎです。すると、体は角質を厚くします。そのため、ニキビ肌は、張りをなくして硬くなっていることがあります。
毛穴が詰まる
角質が厚くなると、毛穴がその分、深くなるので、詰まりやすくなります。また、角質が毛穴の出口に進出して、穴が狭くなってしまうこともあります。
角栓
角質がはがれ落ちて毛穴に入って皮脂と混ざると、角栓になってしまいます。毛穴が詰まって出口が狭くなっているので、角栓はなかなか取れません。こうして、毛穴にふたをしてしまいます。
ふたとなった角栓が白ニキビです。また、角栓の表面が酸化して黒くなったものが黒ニキビです。
過剰な皮脂
毛穴の皮脂腺からは、皮脂が出てきます。健康な状態であれば、この皮脂が毛穴から肌の表面にあふれて、乾燥から肌を守ってくれます。
しかし、角栓が毛穴を塞いでいると、皮脂は毛穴にたまってしまいます。
ニキビが発生・悪化
毛穴の皮脂がたまると、ニキビの原因細菌(アクネ桿菌)が過剰に増殖してしまいます。この細菌は、皮脂を分解して遊離脂肪酸を生成します。遊離脂肪酸は、毛穴の出口付近に炎症を起こします。炎症がひどくなると、
ここまできてしまうと、触ると痛くなります。
ニキビを隠したい
「できたニキビは隠したい。」と思うのが乙女心では?
そして、再びファンデーションを使ってしまうと、また同じことの繰り返しになってしまいます。悲しいことです。